昭和50年8月4日に市指定文化財(建造物)に指定

昭和50年8月4日に市指定文化財(建造物)に指定

久留里神社本殿

市指定文化財(建造物)久留里神社本殿(くるりじんじゃほんでん)一棟 久留里神社 昭和50年8月4日指定 
この社は、拝殿と本殿を後世に連結したものである。 
本殿は入母屋造り、銅板葺き、二軒(ふたのき)の繁垂木(しげだるき)である。
平面構成は桁行梁間とも実長6.3メートルの三間社である。
長押(なげし)、頭貫、台輪(だいわ)をつけ、柱上には平三斗(ひらみつど)、柱間上部蟇股(かえるまた)を備えている。
床高は95センチで和様高欄の回縁がつき、正面中央の内法は178センチである。
柱間装置は、正面は拝殿に向かって開放され、内部は広い一室空間で床は拭板敷き、天井は格天井である。
この本殿は妙見堂として建てられたものであり、社殿建築における「本殿」の構成とはやや異なった点がみられる。
空間内の配置においても、現に中央正面に「海老の腰」のついた禅宗様の須弥壇(しゅみだん)が置かれ、その上に千鳥破風つき、二軒、繁垂木、二手先斗などを備えた禅宗様の厨子があり、これを「宮殿」としており神仏習合時代のなごりをうかがわせる。
この本殿は江戸後期に、この地の城主黒田氏の援助によ って改築されたものと伝えられる。
 

INFOインフォメーション

名称 久留里神社本殿
(クルリジンジャホンデン)
電話 0439-27-3187
住所 〒292-0432 千葉県君津市浦田14-1 アクセス
TEL:0439-27-3187